野菜マシマシカラアゲカラメ。

「実録!東大大学院 総集編」編著者のブログです。

コミックアカデミー07にサークル参加します

本日からこのブログはサークル「東大院生情報統合思念体」の公式ブログとなります。
というわけで、早速サークル情報告知です。


かっぱ巻きRCが主宰するサークル「東大院生情報統合思念体」は、コミックアカデミー07にサークル参加します。
参加日は2日目、すなわち2013年11月23日(土)で、配置はC10です。

頒布物は、新作「実録!東大大学院vol.6」
64ページのコピー本で、頒布価格は500円の予定です。


毎度、東大院生の赤裸々な実態を暴露しているシリーズですが、今回は、
・大学院生活に役立つお金の話「院生経済学概論」
・外国人院生ロングインタビュー
・東大生ではマイナー?地方公務員試験体験談
・社会人学生だらけの大学院「大学経営・政策コース」とは
などなど、東大院に興味のある方なら何かしら読みたくなる記事を盛り込みました。
とくに「院生経済学概論」は、東大院生でも案外知らない、奨学金や学振、東大院生という身分を利用したメイク・マネーのテクニックを惜しげなく紹介している自信作です。ぜひご一読ください。

愛情ホルモン“オキシトシン”のダークサイド

 長らく更新してませんでしたが、いい加減何か書かないと……。

 というわけで、この前の研究室ゼミで紹介した論文。

オキシトシンは自民族中心主義を増長させる

Oxytocin promotes human ethnocentrism
Carsten K. W. De Dreu1, Lindred L. Greer, Gerben A. Van Kleef, Shaul Shalvi, and Michel J. J. Handgraaf
PNAS 2011 108 (4) 1262-1266; published ahead of print January 10, 2011

オキシトシン視床下部で産生されるホルモンで、ヒトの「信用」や「協力」といった感情が高まる働きがあるとして、一部ではもてはやされている。が、本論文ではこれが自民族中心主義、即ち、自分が属する民族を高く評価し、それ以外の民族を低く評価する傾向を促進させることを主張している。

・Implicit Association Test (IAT;潜在連合テスト):自国民(オランダ人)vs他国民(ドイツ人orアラブ人)
・自国民(オランダ人)と他国民(アラブ人)の情動の度合いを評定
・Moral Choice Dilemma Task(サンデル先生のこれとか。“作業員”を自国民/他国民に設定して比較)

↑の3つの課題を、オキシトシンを嗅がされた人とそうでない人それぞれにやらせたところ、前者に自民族びいきの傾向が出たとのこと。このことから、オキシトシンは単に親和傾向を高めるだけではなく、身内同士の結束を固めるのに作用することを示唆している。

人間は他の動物に比べて弱い生き物なので、生き延びるために群れを作ることにした。そのためには、群れの中の統率を図らなくてはならない……という進化の過程で、身内びいきという特性を身につけていったのかもしれませんね。
ところでここでは自国民=オランダ人に対し、他国民=アラブ人とドイツ人と設定されているのですが、人種が変わるとひいきの度合いも変わりそうですよね。ただそれをやると人権的に面倒なのか、他国民の人種別に差があるのかどうかはこの論文では言及されてないようです。